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子育て vol.81『時代の変化と共に…?』

くすの木幼稚園  副園長 関 恵子

 先日、中学校の入学説明会に参加した方から、その内容をちょっとだけお伺いしました。靴は、運動靴ならなんでもOK。(ハイカットやスパイクは禁止!)靴下も白じゃなくてOK。(ワンポイントOK、ラインはダメ…何が違うのやら笑)髪型も以前ほど厳しくなく、女の子はポニーテールやお団子OK、男の子は軽いツーブロックならOK!(軽いって何だろう笑)…と、まあ、昔の中学校とは色々と変わってきたようです。
 多様性が謳われ、個性が尊重される世の中。校則の必要性も数年前から議論されるようになりました。10年ほど前の娘達の頃は、白い靴・白い靴下・女の子の髪は一つか二つに結ぶ、男の子は短髪…どの子を見ても個性などなく同じような様相でした。(話は逸れますが、昭和の私達の頃のように、定規を持った先生がスカートの長さや上着の長さをチェックするようなことは…今は、あってはならないことなのでしょう笑)

 時代の変化と共に変わっていくものがあります。スマホやYouTubeといった、今や中毒性を懸念されるモノや環境の扱い方は、間違いなく『親』としての考え方や関わり方も変えてきたのではないでしょうか。「ゲームばっかりしてないで勉強しなさい」このセリフは今も同じかもしれませんが、そのセリフが指すものは、ゲームだけにとどまることなく、自分だけのツールを持ち、様々な情報に触れ、親の知らないところで親の知らない人と関係を広げたり、トラブルが起こっていたりする『スマホ』への脅威です。
 さて、そのスマホですが…。お母さん先生方に「いつ頃スマホを持たせましたか?」と質問してみました!
 色々な時期や意見はありましたが、共通していたことが一つありました。それは、「第一子は、どんなにせがまれても『我慢』をさせたし、自分もした!」ということでした。
例えば、高校に入学するまで…中学校の卒業式まで…受験合格まで…といった感じです。周りの友達がどんなに持ち始めても、我が子にどんなにせがまれても、『我が子のことを想ったらこの時がベスト』と決めた時期を譲らず、親の意思を貫き通したそうです。(かくいう私もその一人でした笑)そこには、子供はもちろん親にも結構な我慢が必要だったようです。なぜなら、我が子の訴えが結構悲痛だったりするから。「自分だけ持ってないから困る」なんて言われると、親としてはちょっとかわいそうに思えたり申し訳なく思ったりする…。でも、はっと気づくのです。「本当にうちの子だけ?」突き詰めて聞いてみると、他にもいるんです、持っていない子が笑。「あなただけじゃないよね」「約束は卒業式だったはず、約束は約束、それまで何と言われても買いません」そんなやり取りを幾度となく繰り返し…そうして、やっと渡す時には、時間制限や扱い方に関するルールをたくさんつけて渡すのです。もちろん、ルールを決めたからには、当然徹底して守らせます。守れなかった時の罰則も提示してあります。(没収とか笑)…我が子にファーストスマホ…一大事です。
 ところが、それが第二子・第三子…となってくると、上の子と同じ時期に設定することが難しくなってくるとのこと。なぜなら、たった2~3年でも世の中が変わっていくからです。高校に入学したら…が『我が子のベスト』だと思えなくなってくる。中学校の部活等であたりまえのようにLINEでの連絡が主流になり、高校生になったらスマホ…なんて言っていた時代はいつの間にか中学生になったらスマホ…に代わっていて、今や小学1年生だって持っているとのこと…! 小学6年生に第一子のお子さんがいるお母さん先生はつい先日持たせたそうですが、周りのお友達はすでに持っていた子がたくさんいたそうです。
 もちろん、私が今ここに書き連ねたことは、私の周りのお母さん先生にリサーチした内容ですので、世間の一般論とは言えないかもしれません。でも、『特例』でもないと思います。…だとしたら。いつか、小学校に入学したら…つまり、幼稚園を卒園したらファーストスマホ!…なんてことが主流になる時も来るのでしょうか。

 スウェーデンは、今年の秋から全国の小中学校で学校内の携帯電話使用を原則禁止します。オーストラリアでも、昨年の12月から16歳未満の子供のSNS利用を禁止する世界初の法律が施行されました。いずれも、子供の健康への悪影響や、いじめやメンタルヘルスの悪化といったSNSの悪影響から子供を守るためや、学力低下を防ぎ集中力向上を図るためといった、『子供のことを考えて』のことです。
 …時代は、ここに向かってくれるのかもしれません。でも、その変化を待っていては、我が子のファーストスマホの決断には、きっと間に合いません。私達は、『親』です。子供の友達関係や将来を考え判断する責任があります。大切なことは、『親が選択する』ことです。「周りがこうだから」ではなく、『我が子にとって何がベストか』を考え、「よし、ここまで我慢させよう!」「こうなったら持たせよう」と親が決めるのです。
 多様性…個性が大事…であれば、周りに合わせる必要などありません。都合よく時代に合わせない。時代のせいにしない。
 子供の『安全』を考えて持たせたスマホのはずが、『危険』の方が多かった…そう気づいている親はたくさんいるのですから…!

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