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子育て Vol.6|~子どももお母さんも一人じゃないよ~

白水奈々子

主婦になって20数年。『食』が人間を作るということを痛感しています。離乳食で手を抜けば好き嫌いが多くなり…。食べ盛りの高校生にたんぱく質を多く食べさせればデカくなり…。生きることに直結している『食』。だからこそ、悩みも多いですね。

今年度も、引き続き『食』をはじめ、子どもとの触れ合い『触』、子どもを通しての驚き『SHOCK』などを絡めて子育ての経験談をおハナシしていきたいと思っています。昨年度同様、くすの木幼稚園副園長の関 恵子先生と交代でお届けして参りますので、どうぞお付き合いくださいね。

さて、我が家には三人の子どもがいます。もうそれぞれ『手が掛からなくなった』年齢ではありますが、いろんな意味で心配は尽きません。二十歳を過ぎて自由すぎる長女、大学で家を出たビビリの長男、思春期真っ只中、悩み多き受験生の次女。いつまで心配が続くのかとも思いますが、母親ってきっと、いつまでも形を変えながらそれが続くのでしょうね。

今回書くにあたって、17年前長女を初めて入園させた時のことを思い返してみました。泣き虫で、家の中でさえ私から離れない娘だったので泣くのは覚悟の上でしたが、自分のことが優先だった私は娘から少しでも解放されることが嬉しいばかりでした(ダメな母ですね…)。娘のことは想定内だったのですが、何よりの心配は『お母さん達とうまく付き合えるか』でした。それは未知の世界。「友達ができなかったらどうしよう。一人ぼっちになったら…」そんなことばかり考えていました。これも自分中心…反省です。結果、その心配はいつの間にか解消されましたが、娘は年長まで泣き続けることに…。今思えば、もっと娘と向き合って安心させることができていれば良かったのかもしれません。…今では偉そうなことを言っていますが、私は未熟な母親でした。

そんな自分中心だった私は子どもから離れたい一心で、当時開催されていた託児付きの市の子育て講座に何度も申し込み、参加していました。その時、託児をし、悩みを聞いてもらっていた方に最近、十数年ぶりにお会いする機会がありました。泣いて暴れていた娘も成人したことを報告すると、「あの時は、本当に大変そうだったけど、頑張っていたね」と言っていただけて、報われたような気がして涙が出ました。「なんで言うこと聞いてくれないの」「いつまで泣くの」「私だって自分の時間が欲しい」と当時、一人で辛いとばかり思っていましたが、実は回りに話を聞いてくれる人がいて、ずいぶん救われていたのだなぁと思い出しました。

お母様方も、現在お子さんのことで色々なお悩みがあると思います。また3年間、4年間のうちでトラブルやたくさんの困ったことに直面することもあると思います。そんな時は、一人で考え込まず誰かに話してみてくださいね。同じ悩みを抱えている人を知ることもできるでしょうし、いろんな考えや対処法があることを発見することもあるかもしれません。そして、何より毎日の子ども達の様子を知る先生にも思い切って相談してみてくださいね。幼稚園には、子育て経験のある先生達もたくさんいます。幸い、教師もちょっとだけ高年齢化してきましたので(笑)、子ども達の先を見据えてのアドバイスもできます。子育て中は、目の前のことで精いっぱいですよね。よくわかります。なので、お母さん先生達からは「今は、まだ心配ないですよ」とか「今、ちゃんと教えるべきなので、がんばりましょう」とかアドバイスが聞けると思います。家での様子を聞くことができれば私達も安心ですし、家庭と幼稚園とで一緒に子ども達を成長させていけます。

どの親も同じように願うのは、『子どもの幸せ』。私たちの願いも全く同じです。人としての基盤作りとなるこの時期に、この先子ども達が幸せな人生を歩んでいけるよう一緒に考えて、育てていきましょうね。

森の木幼稚園・くすの木学童塾  白水 奈々

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