今、子供達には、『アドラーの言葉』という本から話をしています。著者(齋藤孝)によると、アルフレッド・アドラーという心理学者の考え方は、
『くじけるな!前を向こう!チャレンジしよう!逃げずに立ち向かっていこう!失敗を恐れるな!自分を信じろ!人と協力し合え!仕事をしっかりやろう!人と愛し合おう!』
という、スーパー前向きな考え方です。それがいくつかの項目に分けてわかりやすく書かれてあり、一日一項目ずつ読んで、子供達からも意見を出してもらっています。日ごろから挑戦することや努力することの話はしていますが、本を通して話すとより分かりやすいようです。
先日のテーマは【できないことなんて何もない】でした。やり方を教えてもらい、あと自分で練習をする。それで、どんなことでもできるようになるというお話でした。本当にそう思います。どちらかが抜ければ、できるようになりません。
そろばん検定を例に挙げて話をしました。そろばんは、先生がやり方を教えても、自分で練習しなければ検定に合格はしません。逆に、やり方を教えてもらわないまま、自分なりの練習を続けても同様です。どんなことにもあてはめて考えることができます。ただ、いかに自分から練習するか、というところが一番難しいところなのですが…。小さい頃は楽しいと思えることが大前提です。小学生になっても楽しく学習できるのが一番いいのですが、すべての勉強が楽しいという子はいません。好きな教科はどんどん進むけれど、嫌いなものや、自分で苦手意識を持っているものはなかなか進みませんね。でもその苦手なものでも頑張ってやってみることが『努力』です。努力の先には、自信に繋がることもありますが、報われないこともあります。そんな経験が、子供の心を成長させていくのです。
できないことなんて何もないよ、でもできるようになるには努力が必要。そして、沢山のことができるようになった方が楽しいよね。と、子供の挑戦や失敗を見守っていただきたいと思います。失敗をしないように手を出しすぎないように、そして子供の行動を心配しすぎないように、大らかに見守りましょうね。
学童塾では、これからも自分の将来をしっかり自分で切り開いていける子になるように、チャレンジさせていきます。ご家庭では、役割を持たせ、家族で協力することをしっかり教えてくださいね!