くすの木幼稚園 副園長 関恵子
先月の奈々子先生のお話しで、自己肯定感について少し触れていらっしゃいました。自己肯定感…自己概念の側面も含むこの言葉ですが、実は、私はこの自己肯定感(自己概念)がめちゃくちゃ低い。とにかく低い。「自己概念を上げよう」と園長先生からよくお話をいただくのですが、これが、中々、そう簡単に上がるものではなく…。
先日、三女が成人式を迎えました。とうとう子供達は皆、成人しました。私の子育てもひと段落…したのかどうか…。
7年前、第一子の成人式を終えた友人が「長男成人したよ、一丁あがり!」そう言いました。その2年後に長女の成人式を控えていた私は、このセリフがとても印象に残り、こんなことを言う友人がとてもカッコよく見えました。(一丁上がり、という言葉が適切かどうかは置いておき笑)清々しく、笑顔で、「やり遂げた!」そんな雰囲気を醸し出しながら言う彼女が、本当に輝いて見えたのです。「ああ、私も2年後にこう言いたい」そう思いました。
でも、実際は…。2年後の私は、そんなセリフを言うこともなく、成人式当日でさえ、我が娘にため息をついていました。…ため息の内容は省略しますが、これでハタチと言えるのだろうか…とか、私は今まで何を教えてきたんだろう…とか、自分の子育てを嘆くことばかりで、到底「一丁上がり!」なんて言えるはずもなく、あの日の友人のように清々しい気持ちで長女の成人を喜ぶことができませんでした。更にその3年後、5年後と、次女、三女と成人式を終えたものの、未だに「子育てもひと段落した!」と清々しい気持ちになれないのは、私が「子育て頑張った!」と自信を持って言えないからです。…私の自己概念の低さがそう思わせているのかもしれません。
…でも…。果たして、私の娘達は、親の私がこんなに嘆いていることを知ったらどう思うのでしょうか…。自分は、自分達は、ダメな子なのか?と思うのかもしれません。…そんなことを思わせるようでは、尚更私はダメ母ですね笑
我が子をダメな子なんて本気で思う親はいないと思います。お友達に優しくできない…嘘をついてしまう…好き嫌いが多い…わがままで手が付けられない…などなどなど…。親として我が子に「こうあってほしい」と願うばかりに、思うようにいかない子育てに嘆いたり反省したり、時には怒りがこみ上げたりするのでしょう。でも、我が子は、決してダメな子じゃない。そして、子育てに思い悩み、うまくいかなくてもダメな親じゃない。(きっと私もダメな母親じゃない…はず笑)
今度の『白水学園子育て支援セミナー』でお招きしている成田奈緒子さんは、私達親に間違いなく勇気や笑顔を与えてくださいます。私も、著書を拝読したりYouTubeを拝見したりする中で、前向きにしていただきました。今よりもおおらかになれそうな気がしました。もう成人した娘達ですが、一生続く『親の関わり』として、「まだ間に合うんだ!」そう思えました。そして、白水学園の子育て中のお父さんやお母さんにもこんな前向きな気持ちになってほしい…少しでも心が軽くなってほしい…そう思いました。
我が子の自己肯定感を上げたいなら、我が子を笑顔にしたいなら、我が子を幸せにしたいなら…私達親が、自己肯定感を上げ、笑顔になり、幸せになることが大切ですね。…そのためのヒントもアドバイスも勇気もいただけます。成田奈緒子さんのお話を聞いて、一緒に幸せになりましょう!