理事長BLOG

たけしのつぶやき 奈々子先生のコラムより

我が家の子ども達は、もう三人とも卒園して10年以上経ちます。
今年就活の大学4年生の長女、東京の大学で寮生活をしている大学2年生の長男、
今春晴れてJK(あ、もちろん女子高生のコトです)になった次女です。
それぞれが私を『母親』に育ててくれました。
母になって間もない長女の子育て中はうまくいかないことの連続で
苛立ってばかりいました。泣く→叱る→泣く→叱る…の繰り返しで、
申し訳ないことをしていたと反省しています。でも、その時は、分からなかったのです。
『子ども』についての色んなことが。1歳半で長男も生まれ、
甘えてくる長女を訳分からないくらい叱っていました。
幼稚園に入る前までが一番多かったかもしれません。
そんな娘が入園してからも泣き叫ぶことは想定内でしたが、
年長までとは…。今はそんな子ほとんどいないですよね。
それでも、私は家の中で泣かれる生活から解放されて、
「バンザ~イ!」という感じでした。ひどい母親ですね~(笑)。
でも、少し離れる時間ができたことでいい距離ができ、少しだけ余裕も出てきました。
そのうち、姉弟でよく遊んでくれるようになり、話も通じるようになり、
訳分からないくらい叱ることも少なくなりました。
今思うと、「何でうまくいかないの!」と自分の都合に娘を合わせようとして、
合わないことに苛立っていただけだったのです。
お母さんって、子ども達が目覚めた瞬間から、寝る時間までを逆算し、
一日何をどう過ごそうと頭の中でアレコレ組み立てますよね。
それが崩された時の苛立ち…。
あぁ、私は全然目の前の子どもの姿を見れてなかった、そんな母親でした。  
子どもって、考えもつかないことをしますよね。だからカワイイ、
だから子育てって楽しい。今はやっとそう思えます。
あの時、もっと見守ってあげられていたら…
もっと穏やかに育ってくれたのかもしれません。でも、戻れないし、
あの時があったからこそ私は『母親』になれたのではないかと思います。
失敗だらけ、人に言えないような叱り方、いっぱいしてきました。
でも子ども達は「お母さん、お母さん」って言ってくれていた。
それが『幸せ』だったなんて気づくこともなく
「お母さんって言葉がなくなればいい」
って真剣に思っていた自分を今は、客観的に振り返ることができます。  
子どもが手を離れるまでの子育ての時間は、限りがあり短いものです。
どうか今の幸せな時間を大切にしてくださいね。
そして、同時に私たち親が見据えるのは、手が離れてからの子どもの未来です。
世界で一番大切に思うからこそ、手を出しすぎずに見守ることも忘れずに、
子育てを楽しんでください。
そして、困ったことがあればいつでも相談してくださいね!

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