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子育て Vol.16|『最後のビンタ』

白水奈々子

先日、大大ファンの高濱正伸先生の講演を久しぶりに聞くことができました。高濱先生の話はいつも納得することばかり、スカッと言い放たれる言葉が爽快で、私の支えになっています。

今回の講演では、子育て初心者の頃の、モヤモヤイライラしていた時のことを思い出し、「たしかに辛かったなぁ」「キーキーワーワーなってたなぁ」と振り返りながら聴いていました。母親ですから、我が子達はカワイイ、それは間違いありません。でも、楽しかったと同時に辛かったということも多く思い出されます。そして、我が子が成人した今、高濱先生の言葉一つ一つが『本当にその通り』と思えることばかりと身に沁みて感じています。

高濱先生に初めて出会ったのは我が子が思春期に入った頃のことでした。娘たちにはガミガミの毎日。何だか不甲斐ない息子にはイライラしっぱなし。そんな時に聴いた≪男の子はカブトムシと思えばいい≫という話。衝撃でした。そして、「今のお母さんたちはそのオスの角をどんどん折っている」と。確かに私にも心当たりがあったし、身近なお母さん達にも音を立ててボキボキと折っている人、たくさんいました。高濱先生もおっしゃっていたように「危ないでしょ!」「ちゃんとして!」「ケンカはダメ!」「何でそんなことするの!」とお母さんの思う、いい子にしなきゃと焦るんですよね。でも、所詮カブトムシなので(笑)、一瞬聞いたとしても同じことを繰り返す。そしてまたイライラしてしまう…。

私は、いい時期にこの話を聞けたので、ス~ッと気が楽になりました。観察を始めると、なかなかオモシロイ。「へ~そこで、そうする!?」ということばかりで、楽しくもなってきました。

でも、いつもそう穏やかにはいられません。忘れもしない中二の家庭訪問の日。息子からいつも聞いていた学校や部活の話、担任の先生に聞いた学校や部活の話。まるで違う。ど~ゆ~こと!?

私の怒りは頂点に達しました。家庭訪問が終わるのを待つかのように帰宅した息子。言い訳なんか聞きたくないので、一方的に怒鳴る私に黙る息子。それでも治まらないので、私は息子に「一発殴らせて」と言いました。いや、でもそれは違う。こんな大きくなった息子を殴るなんて、違う…。「やっぱりやめとく…。……やっぱり気が治まらん!」次の瞬間、息子の左頬にクリーンヒット。一筋の涙が頬を伝っていました。(息子よ、ばらしてゴメン)…その後は、息子にはあまり感情的になる事もなく、手を出したのもこの時が最後でした。

講演の中でもありましたが、しつけの本質は『親の信念』。色んな家庭があって、その中での決まり事が様々あることと思います。それは、家庭によって違っていい。だけど、それをブラさないのが『しつけ』とおっしゃっていました。許さないと決めたら絶対。それを親が子どもに負けず、突き通せるか…。いや~難しい。でも幼児期にそれが必要だと、身に沁みます。『つ』のつく歳を過ぎたら、言うことなんて聞かなくなります。逆に、思春期になってもお母さんの言うことをキチンと聞いている方が心配です。その時が来たら、「お、いよいよ自分の角を振り回し始めたな」くらいの気持ちで観察を続けてくださいね。

やっぱりどうしても、男の子の話題になってスミマセン。だって、女の子は強いから(笑)。この先もどんどん強くなると思います。男の子も、その角を折ることなく見守り、時にはガツンと、時には励まし、将来を見据えて鍛えていきましょう。一家を支える主になるのですから。

≪高濱正伸先生 おススメ本≫

・『わが子を「ヤワな大人」にしない子育て』

・『メシが食える大人になる! よのなかのルールブック』      その他多数あります!

森の木幼稚園・くすの木学童塾  白水 奈々子 

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