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くすの木学童塾 コミュニケーションで育てましょう

学童塾では毎日、学習を始める前に少し話をする時間を取っています。基本的には、よのなかのルールやニュース、こども新聞を通しての話です。最近は、【アドラーの言葉】や【教養】の本を使いながら様々なことを伝えています。その時心掛けていることは、できるだけたくさんの子供達に発言してもらうことです。色々な質問をして発言できる機会を与えるようにしています。恥ずかしさや自信のなさから手を挙げられない子もいますが、時には、そんな子達を指して発言させる機会を与えるようにしています。いつも、失敗してもいいと話していますし、どんな意見でも否定せず聞くようにしていますので沢山発言してくれます。そして、素晴らしい意見には、みんなで拍手を送るようにしています。そうやって自分の意見を発信できるようになって欲しいと思っています。

 発言や発信ができない子や「自分で言いなさい」と言ってもダンマリを決め込む子がいますが、なかなかすぐにできるようにはなりません…。そして、ただ「意見を言いなさい」というだけでは言えるようになりません。日々の生活での関わりの中で、大人が子供から言葉を引き出していくことが大切です。子供は会話の中で、自分の思いや意思をどう言葉で表現するかを考えます。普段、親子でコミュニケーションをとる中で、どんなことも言っていいんだよ、という安心感や、言葉にして伝えて認められることでの自信をつけて欲しいと思います。考え、そして発信することは、これから先とても大切になっていきます。

また、大人とのコミュニケーションの中で、『きちんとした文章で伝える』という事が子供の読解力にもつながっているという話を聞きました。ついつい、単語での会話になってしまう事ってありますよね。年々、日本の読解力の成績は低下していると言われています。先月、ここに書いたような全く会話のない親子のような例は、まさに読解力にまで影響を及ぼしているのかもしれません!子供達との何気ない会話も読解力に繋がっていると思うと、大人として使う言葉にも責任を感じます。実際、口調がお母さんそっくりだったり、口癖がうつったりしますよね。でも、綺麗なものを綺麗だと感じたり、嬉しいことや悲しい事を共感できたりする『心』も、会話を通して十分育つと思うと、豊かな心や言葉はいくらでも育てることができます。

先日見た映画で「子供は乾く前のセメントのようなもの」というセリフがありました。アメリカの児童心理学者の言葉のようですが、面白い例えだな、と思いました。間違った言葉や接し方をすればその跡が消えない…という意味のようですが、逆に、子供のうちに沢山のいい言葉やいい出会い、いい経験は一生モノになるという事だと思います。子供の『心』をひ弱にするのも、たくましく豊かにするのも大人次第ですね!

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