BLOG

子育て Vol.75『子供の病気に思うこと』

くすの木幼稚園 副園長 関恵子

 気温も高く湿度も高い…不快指数も高くなるこの時期は、体調を崩す子も増えてきます。急な気温の変化に身体がついていけず風邪をひいたり流行性の疾患をもらってしまったり…。夏にはヘルパンギーナや流行性角結膜炎に手足口病などなど、子供達が罹りやすい病気がたくさんありますね。幼稚園でも、朝は元気に登園したものの、日中に様子が変わってくる子がいます。幼稚園には看護師さんが居てくださいますので、専門的な観点から対応の仕方などを指示していただけることが本当にありがたいと感じています。

 さて、私の長女は、しょっちゅう体調を崩す子でした。長女が1歳になってから職場復帰をさせていただきましたが、まあ、見事に熱を出す。二週間出勤しては「申し訳ございません、また娘が熱を出しまして…」と、お休みをいただく。本当に2~3週間おきに熱を出す状況の中で、毎回毎回「今日もお休みさせてください」と、朝から電話をかけるのが、憂鬱で憂鬱で仕方ありませんでした。(ただ、その度に園長先生には「いいよいいよ、今は子供についとってやり~」と言っていただき、本当に救われていました…)
 ところで、その、かかった病気も多種多様。長女のおかげで、いろんな病気の対応や心構えを学ぶことができたな~と思っています。その中であまり一般的でないかもしれないのは、『ガンマグロブリン』という血液製剤を打ったこと。生後10ヶ月頃だったと思いますが、誓約書を必要とするこの注射を打たなければならなくなった時には、随分と不安になりました。…ただ、どんな病気も親にとっては不安になるものですよね。どんなに小さな不安でも、心配と思うことはお医者様に聞いてみることが大切だと思います。今はインターネットで検索すれば(ChatGPTに聞けば?)なんでもわかる時代かもしれませんが、それでも、『信頼』しているかかりつけのお医者様の方が、それまでの我が子の状態もわかってくれていますので、より的確な返事をもらえるはずです。
 …『信頼』って、大事です。「なんかこのお医者様怖いな…」なんて思っていると、素直にお医者様の言葉が入ってこない笑。何度も何日も通っているのに、熱が下がらないのはお医者様の見立てが悪いんじゃないか…なんて疑心暗鬼になってくる。私がそうでした笑笑。その気持ちを友人に話したら、友人が別の病院を紹介してくれました。…もちろん、必ずしもこれが正しいとは言えません。でも、セカンドオピニオン的にいろんな角度からいろんな意見を聞いてみることも、必要な時があるかもしれません…!
 そうして、長女の体調も3歳位には落ち着き、病院に行く回数もやっと減ったと思いましたが、次女が生後間もなく股関節亜脱臼なんて診断を受けましたので、赤ちゃんの抱き方にも気をつけなきゃいけないんだとか、よく怪我をする子で夕方後頭部を打って夜中に吐き、救急病院を受診するだとか、次女は次女で学ぶことが多くありました。そして、三女。3歳児健診で視力で引っ掛かったものの「たいしたことないだろう」と三ヶ月ほど放置し、のんびり受診したら弱視だ遠視だと言われ…。これはもう、本当に反省しました…。その後、お医者様の指示のもとすぐに矯正眼鏡を作り、定期検診を受け続けました。この子からも学ぶことはやっぱりありました…!
 我が子の病気や怪我は、「これくらい大丈夫」と大げさになりすぎない度量と、「これは受診した方が良いかも」という危機管理的な直感とが必要ではないかと思います。…とはいえ、そんな直感なんてそうそう働くものでもないですね。冒頭にも書きましたが、幼稚園には看護師さんもいます。不安に思うことや心配に思うことがあったら、いつでもご相談くださいね。また、私に限らず、幼稚園の『お母さん先生』方は、保護者の皆様と同じように日々我が子と一生懸命向き合っていらっしゃいます。我が子の病気も、お友達との関係も、ついていけているかも、どんなことも…きっと、必ず、その気持ちを共有できます。お母さん、お父さん、一人で悩んでいませんか…? どうぞいつでも、遠慮なく、幼稚園にご相談くださいね。

NEW

ホームへ戻る >
子育て支援カフェ白水学園リクルート