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子育て Vol.41『一緒にやれば…きっと、それだけのこと』

くすの木幼稚園 副園長 関 恵子

 先日、古い友人と会いました。簡単に会える距離ではないので頻繁に会うことはなく、本当に久しぶり。 LINE でやり取りはしていても、直接会って顔を見て…となると、それはもう時間はあっという間笑。…そんな中、 友人から出てきた一つの笑い話。「そういえばさ、子ども達も一緒にラーメン食べに行って、それひっくり返して、 凄いことになったよね!」と。そうそう。私の次女がまだ一歳にならない頃、抱っこしていた次女がテーブルの上 の食べ終わったどんぶりに手を伸ばし、残っていたラーメンの汁を私がガッツリかぶりました。次女や長女に被 害はなかったものの、まぁ、凄いことに…!(どうでもイイのですが、とんこつの匂いは、結局何回洗濯しても消え ませんでした…)「あ~あれ、酷かったね~!」と、ただの思い出話だったのですが、それをきっかけに私が次女の話を持ち出しました。最近さ~…もうさ~…と次女のことを話していたら、一区切りついたところで友人が 「会うたびに次女のこと言うよね、そんなに大変?」と一言。「えっ…そう?ホント?」思わず口をついたのは「そんなはずはない」という否定を込めた言葉。でも、返ってきたのは「うん。いつも。何年かおきにしか会わんけど、でも、その度に次女の悩みを口にしよるよ」その言葉でした。…自分では自覚はありませんでした。でも、確かに、この『迷子の子育て』に登場する次女の頻度は…高い。

そうなのです。正直、私は次女の取り扱いに困っています。思い返せば、小さなころからずっと…です。そして、今、やっと気づいたことがあります。…私は、次女に言うことを聞かせることができなかったのだと。

食で悩んでいた時期。あの手この手を尽くしていたものの、結局、食べるようになったのは小学校4年生くら い。私に言われて食べるようになったのではなく、私が克服させたのではなく、運動量が上がり、身体もでき始め たから食べるようになったのだと思います。また、病院や出先で待てずに泣いたり騒いだりした時…言いきかせる ことができていたかと考えると…怒るばかりで、言うばかりで、結局は、泣き止ませることもじっとさせることもでき ていなかった気がします。小学校でトラブルを起こし呼び出された時も、中学校の時も、高校の時も、そのことを 怒るばかりで、何一つ改善させることはできなかった。…言うことを聞かせてきたつもりでいましたが、今、改めて思えば、私はいつも怒るだけで、言うだけで、結局は、言うことを聞かせるなんてできていなかった…。

 長女が割としっかりしてくれていたので、長女が小さな頃から何かと言えば私は長女を頼ることが多くありま した。お留守番もそうですし、休日は、私が掃除だなんだと家のことをしている間、近所の公園に二人の妹を連 れて遊びに行ってくれるのも当たり前のようなものでした。何より、次女も三女も長女の言うことはよく聞いていま した。…なので…。私は、どっぷりと長女に甘えていました。「お片付けしなさい」と声をかけても片づけをしない 次女。「お風呂に入りなさい」と言ってもテレビを観ている次女。そんな時私は、怒っても聞かない次女に対し 根気よく関わるのではなく、すぐに長女にお願いをしていました。「片付けさせて」「お風呂に入るように言って」 その一言で済ませ、次女のお世話を長女に任せていたのです。それは、その後大きくなっても同様でした。例 えば年末の大掃除。「さあ、みんなで手分けしてやるよ~」と、家族全員で担当箇所を決め、それぞれの持ち 場を掃除。でも、案の定(?)次女は手を抜くのです。テキトーなのです。で、私がすることは、次女に向かっての 「もう、ちゃんとしてよ…」の一言の声掛けと、長女に向けての「お願い、教えてやって…」の懇願。…私、食事 以外で次女に向き合ったことあったのかな…。今更ですが、本気でそう思っています。…確かに、いろんなことを 長女には直接教えてきました。丁寧に教えたことがたくさんありました。でも、次女には…長女を介してや、「お 姉ちゃんみたいにしといて」と真似をさせるだけだったような気がします。お片付けさえ一緒にした記憶がなく…。 イヤ、実際したことはあると思いますが、でも、記憶にないくらいなのでそれこそ私がテキトーだったのでしょう…。

 あの頃、例えば怒るのではなく、長女に任せるのではなく、片付けを一緒にやっていたら。例えばお風呂の準 備を一緒にしていたら。例えば「ちゃんとってこんなところまで拭くことよ」と一緒に掃除をしていたら。そうやって、 私が長女に任せず自分で次女と一緒にやっていたら…。きっと、次女は私の言うことをちゃんと聞いてくれるよ うになっていて、きっと、友人の「いつも次女のこと言いよる…」の言葉もなかったんじゃないかな…そう思うのです。

 もし、「言うことを聞いてくれない」そう我が子に思うことがあったら…言葉で教えた後に一緒にやったり丁寧 に教えたりしてみると良いかもしれません。…そのひと手間から、きっと親の想いが伝わるのだと思います…!

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