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子育て Vol.3|~離れる時が来るのです~

関 恵子

私には、ありがたいことに三人の娘がいます。
高3・中3・中1。…いつの間に、こんなに大きくなったんだろう…と、最近よく思います。いつの頃からか、長女は「大学生になったら一人暮らしするけん」そう、よく口にしていました。…数年前のブログを読んでくださっていた方はご存知かもしれませんが、私は、この長女の反抗期にかなり手を焼きました。非行に走った…とかではなく、とにかく心が通わない、苛立ちと苛立ちがぶつかり合う、そんな毎日が数年続きました。まあ、おかげで、次女と三女は『ココまでヤっちゃいけない』と思ったのでしょう、思春期ですから反抗期はありますが、長女ほど手を焼くことはなく、ホッとしています。

話が逸れましたが、そんな感じで手を焼いていましたので、「一人暮らしする」の言葉に、「どうぞどうぞ、炊事洗濯頑張ってね」と返しながら、心の中で(早く出て行ってくれ)そう思っていました。高3になり、その『一人暮らし』は現実味を増してきて、志望校の寮だの近辺の賃貸物件などを口にするようになりましたが、「うんうん」と適当な(!)返事をしながら、やっぱり思うことは「一人で何でも自分のことせないかんくなって、少しは苦労しなさい」その程度のことでした。

…ところが。部活を引退し、夏が終わった頃から、ふと思うようになりました。「一年後には、ここに居ないんだなぁ…」と。長女の部屋に声をかけに行きながら、「この家から一人減るとよね」そんな思いが頭をよぎるようになりました。『淋しい』…そんな一言では表せないような、なんとも言えない感情…。改めて口にするようなことではありませんが、ずっと『家族5人』でした。特別に仲が良かったとか、頻繁に旅行に行っていたとか、そんな感じではなく、どこにでもあるような、普通の家族です。おまけに、先にも書きましたが、長女とはかなりのぶつかり合いがありました。…それでも、ちゃんと『家族5人』で暮らしてきた時間。『居てあたりまえ』で過ごしてきた場所。…これが、いつかは無くなるのだということに、気づきました。『あたりまえ』ではないのだと。

小さいお子さんをかかえて髪を振り乱して奮闘しているお母さんを見ると「頑張ってね。もう少しの間よ。」と声をかけたくなります。子育ての期間は、そう長くないのです。小学校の上学年になると、もうお母さんから自立してだんだんと離れていくのです。

子育ての時期を大切にしましょう。子どもが思うようにならなくて「どうして自分の子どもはよその子のように出来ないのだろう。」と悩まれることもあるでしょう。でも、大丈夫。一人ひとりの子どもは成長のリズムが違うのです。自信を持って、気を楽にしていきましょう。

これは、本学園の学園長でいらっしゃる由紀子先生(園長先生のお母様です)が、森の木幼稚園の園長先生だった頃、園便りに書かれていた言葉です。当時の私は、3歳の長女と産まれたばかりの次女を前に、ただバタバタと毎日を過ごし、思い通りにいかない子育てに苛立ち、寝かしつけた我が子の寝顔に懺悔する毎日でした。そんな中、由紀子先生のこの言葉に触れ、少しだけ救われたような気持ちになったことを覚えています。「大丈夫、大丈夫。頑張れ、頑張れ」と。

そうして今、心から思うのです。「あっという間だ」と。寝顔に懺悔していたあの頃を、今でもはっきりと覚えています。「明日こそは、お母さん『怒らんお母さん』になるけん」何度、寝顔に誓ったことか。何度誓っても、何度反省しても、同じことを繰り返す自分に、どれほど嫌気がさしたことか。「ごめんね」我が子に、何度この言葉を呟いてきたことか…。

子育ての時間は、あっという間。気づいたら、小学生になっていて、気づいたら、手を離れる時がやって来てしまうのです。私も、もう目の前。もっとちゃんと、向き合えば良かった。もっとちゃんと、話を聞いてあげれば良かった。もっとちゃんと…。思うことは、たくさんあります。

でも、だからって、『ベタベタの愛情を注ぎましょう』『過保護になりましょう』なんて言いませんよ笑。子育ての目的は『自立』なのですから、『手を離れる時』は、来なければいけないのです。それを回避しようとしては、いけないのです。

お母さん、今を大切にしてくださいね。我が子にかける時間を大事に、でも、手をかけすぎず、干渉し過ぎず。反省と後悔ばかりの、私のようにならないために…!

関 恵子

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