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子育て vol.35『悩みの種から花は咲くのか』

くすの木幼稚園  副園長 関 恵子

 一年前の今頃、幼稚園は休園中でした。この『コロナ』と呼ばれる目には見えない恐怖との戦いも、早いもので二巡目となりましたね。その対応や予防も、やみくもに恐れていた頃に比べると、適宜にできるようになってきたように感じます。もちろん、油断することや軽んじることがないようにしていかなければいけませんね…!

 さて、くすの木学童塾の担任でいらっしゃる白水奈々子先生と交代でお届けしている、この『迷子の子育て』も、いつの間にか5年目に突入しました。奈々子先生との共通点は…子どもが3人いること・昭和世代…くらいでしょうか。家事も子育てもいい加減すぎる私との共通点が多かろうはずもなく笑、でも、だからこそ、子育ての悩みもその視点も、違うところからの二人分。…ということは、保護者の方々に共感していただける部分もきっと…増える…!のでは…???

 毎月「ネタが尽きました…」なんてお互いに言いながら、20年近く前となってきた幼児期の子育てを思い返し、その結果の『今』の我が子へザンゲする気持ちと共に綴っている、子育て回顧録です。今年度も交代で登板致しますので、どうぞよろしくお願い致します。(過去の記録はホームページでどうぞ♪)

 では、今月のお話は、やっぱり次女。幾度となくココに登場する私の悩みの種。イヤ、もちろん、長女と三女に悩みがないわけではありません。でも、何故か、本当に、この子は悩みが尽きない…。三人の我が子達。同じ環境で、同じように育てたつもりなのに、それでもどうしてこうも違うのか…。先日、髪を切りに行ったら、美容師さんと子育ての話に花が咲きました。その美容師さんも三人のお子さんをお持ちとのこと。そして、やっぱり?真ん中のお子さんに手を焼いているとのこと…! 何故なんでしょうね笑

 では、ナニで悩んできたのか…。まずは、生後4ヶ月の検診で引っ掛かり、「ほったらかしにしたら歩くのに支障が出ますよ」と言われ、これは悩んだと言うより結構心配しました。と、同時に、母乳もミルクもあまり飲まない。離乳食になっても食べない。普通食になっても食べない。体重は、いつも平均より遠く枠外。3歳くらいの頃、あまりにも細くて食べないので、かかりつけの小児科に相談したら「元気だから問題ない」と一蹴されました。…そう、とにかく、落ち着きがない。口から生まれたと?というくらいよくしゃべる。だから余計な一言も多い。『歩くのに支障が…』なんて誰が言ったの?というくらい、走り回る。友達とのトラブルや先生とのトラブル!?は日常茶飯事。年中になったその初日、坊主頭の男の子のアタマをぺちっと触り(はたき!?)「ハゲ」と言ったらしく、お相手の保護者からご意見をいただいたことも…(当然ですよね)。

 まだまだ、ここには書ききれない(あまりにひどくて、笑いにもできなくて、書けない…!)ほどある次女の『困ったエピソード』。…でも。あたりまえですが、それでも我が子。どんなに悩まされても、どんなに腹が立っても、やっぱり、私にとっては大切な我が子。何とかしたい。言うことを聞いてほしい。明るく、元気で、健康であればいいじゃないか…いいえ、はい、もちろん、その通りなんですが、でも、やっぱりそれ以上を望んでしまうのが親の性。『ちゃんとした子』になってほしいのです。挨拶は?食事は?習慣は?人との関わりは?…ちゃんとしてほしい!そう願うのは、我が子の未来を案じるから。我が子に幸せになってほしいから…!

 結局、全くと言っていいほど食べなかった食事は、小学校4年生くらいから人並みに食べるようになりました。中学生の頃は、運動部にいたこともあり、一時期は主人と変わらないくらい食べていました。友達も、今はちゃんといます。学校も休まずに行き、何とか成長してきたんだと、振り返ればそう思います。でも、まだまだ。…当然ですが、願うだけでは、思うだけでは、成長しません。食事は、必死に関わりました。毎日毎日、何とか食べさせようとあの手この手を尽くし、悩み、向き合いました。でも、人を想うこととか、しつけとか、私の都合で教えたり流したりしてきた部分は、未だに悩みの種。来年はハタチになるというのに、これでいいのかと思う部分がたくさん!

 独り立ちさせることが親の義務。当然、成人すれば、保護者ではなくなります。でも、「そこから先は、関係ないよ」とは言えない。そこから先を、ちゃんとした大人としてふるまってもらうために、どんなに悩んでも、逃げ出したくなっても、諦めずに我が子と闘わねばならない! 悩みの種からもきっと花は咲くと信じて!!…とは言え、思うようにいかない子育て…。これを書いている今、次女の言動に腹が立ち、口をきかないこと5日目です…。

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