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子育て Vol.61『会話…していますか?』

くすの木幼稚園  副園長 関 恵子

 毎回毎回、私は書くことが同じで、読んでいただいている皆様も「またですか」と思っていらっしゃることと思います…ネタの宝庫だった次女の話…。
 この次女、お恥ずかしい限りですが、小学校・中学校・高校・専門学校と、その成長過程における集団生活の場において、常に問題行動を起こしてきました。つまり、次女が通ったすべての学校の先生から『お呼び出し』をいただきました…。小中高は、人間関係のトラブルや先生に対する態度(!)等々…。専門学校においては、出席日数が足りないから進級できませんと…。(おかしな話ですが、小中高の12年間は一度も学校を休んだことがなかったんですけどね…)で、その都度、私が何をしてきたかと言えば、叱りつけることのみ…。
 ただ、当時は、次女の話を聞いているつもりも会話をしているつもりもありました。
 「何があったのか」
 「なぜそんなことをしたのか」
 「それを悪いことだと思わないのか」と。
 でも、私は「なぜ」と問いながら、「だって、相手が…あれが…これが…」と返ってくれば「だってじゃないやろ」と突き返し、結局はどんな理由であれ「そこで我慢できんかったあなたが悪い」と、無理やり納得させようとしていました。
 ですからこれは、『会話』ではなかったのです。次女の話を聞いているつもりで、実はその話には全く耳を貸さず、一方的に次女を問い詰め、いかに反省の言葉を引き出そうかと、私の頭の中にはそのことしかありませんでした。

 自由奔放な次女。我が強く、小さな頃から私の言うことなんか聞きやしない。そう決めつけて、私の思い通りに行動してくれないことに怒ってばっかりで、ゆっくり話をするなんてことをしてきませんでした。…実際、次女の友達のお母さんの方が、私なんかより次女のことを知っていて、当の本人から聞いたこともない話を周りのお母さんから聞くなんてこともしばしばで…。情けないですね。
 もっとたくさん会話をしなきゃいけなかったと、もっとその時その時の次女の気持ちを聞いてあげれば良かったと、反省しています。…いや、これはもう反省というより後悔です。でも、日頃からそんな関係を築けていなかったら…急に何かがあった時だけ話そうとしても、それはなかなか難しい話で…。

 子育てで大切にしなければいけないことは、一つや二つじゃなく、たくさんあると思います。そして、そのたくさんの中に絶対にあるものは、『会話』です。何か重要な話をする会話ではありません。何かをしながら適当な相槌を打つ会話でもありません。…我が子と目を合わせてする他愛のない会話です。そう、おしゃべりで良いのです。幼稚園での様子を見れなくても、学校を覗きに行けなくても、「どんなことしたの?」と根掘り葉掘り聞かなくても、日常の些細な会話をちゃんと目を合わせてたくさんたくさんしていれば、「そうなんだ、そんなことをしてるんだね、考えてるんだね」とわかってあげることができます。我が子が今、何に興味があって、何を考えていて、どんなことをしているのか、おしゃべりの中に見えてくるものが、必ずあります。
 ところで、「うちの子まだ小さくて言葉もあまり出ません」そう仰る方もいらっしゃることでしょう。赤ちゃんの頃やまだ言葉がはっきりしないうちは、会話をしたくてもできないですよね。でも、そんな時から、目を合わせて話しかけてあげることはとても大事です。(これだけは私もしました笑)「今日は寒いね」「大きな犬だね」「お腹がすいたね」「これおもしろいね!」その時その時、お母さんの頭の中に浮かんだ言葉をそのまま話しかけてあげるだけで良いのです。目を見て話しかければ、決してそれは一方通行とはならず、まだ言葉にはならなくともその心の動きが必ず返ってきます。そうやって、こちらからたくさんたくさん話しかけることで我が子との会話が始まっていくのです…!

 我が子と目を合わせ、言葉が行き交う会話をしていますか?
 私は皆さんの反面教師です。どうか、私のような後悔をしないようにしてくださいね。日頃からなんてことのない会話を我が子とたくさんたくさんしていれば…何かが起こった時、追及しなくとも、説得しなくとも、きっとわかってあげられる、理解し合える親子関係が築けます。
 大事なことは…話をする時、聞く時、目を合わせること。自分の手を止めて、聞いてあげること…!

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